人間における主体

ヴァイツゼッカーの考える「主体」とは、有機体が環世界との相即(環世界との接触を保ち続けるはたらき)を成すその瞬間が、当の有機体の側から感じ取られることでした。相即は有機体と環境との境界を有機体そのものが区切ることで成され […]

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ヴァイツゼッカーによる主体

メルロ=ポンティは人間の本能のような、周りと同調しようとする性向によってとらえられる感覚のありかたを、「私的間主観性」と呼びました。私的間主観性は、西洋哲学が陥りがちな独我論を避けて他者認知を説明可能としたのですが、個人 […]

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心身二元論を超えて

ヴァイツゼッカーは境界としての「主体」という、新しい概念を提示しました。彼の思想を読み解いていく前に、彼がそのように思索しなければならなかった背景を見てみましょう。 1.心身二元論 「主体」や「主観」について何か思索を巡 […]

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木村敏によるヴァイツゼッカー解釈の概略

ヴァイツゼッカーによるゲシュタルト・クライスの概念を説明するために、臨床精神科医の木村敏によるヴァイツゼッカー解釈を先に紹介したいと思います。木村敏はヴァイツゼッカーの日本への紹介者であり、『ゲシュタルト・クライス』の訳 […]

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