対数関数のグラフ - 趣味で学問

対数関数のグラフ

対数関数y=logaxのグラフは、aの値により二つに形状が変わります。まずa>1の場合について形状を考えてみましょう。logの性質を考えれば、グラフの形を考えるのはそれほど難しくありません。しかしここでは関数の基本に帰って、関数y=log2xに対して、代表的なxとyの値を表の形で示してみます。

x1/161/81/41/2124816
y-4-3-2-101234

2を何乗すればそのxになるかなので、xが1より小さいときはyの値は負になり、xが小さくなるごとにyの値も小さくなっていきます。0乗は必ず1になるという定義だったので、xが1のときはaがどの値であってもy=0です。xが1より大きいときはyの値は正になってxが大きくなるごとにyの値も大きくなっていきます。表からは読み取りづらいですが、乗数の性質を考えれば、xが0に近づくごとに急激にyの値は小さくなっていき、xが大きくなるごとにyの値の増え方は鈍っていきます。そしてy=log2xのグラフ(a>1)は図1(a)のようになります。また、0<a<1の場合であるy=log1/2xのグラフは、図1(b)のようになります。

対数関数を考えるときは、図1のように、aの値によりどちらの形状になるかをまず考える必要があります。ただy=log1/2xのようにaが具体的に決まって、さらにaが1/2のように比較的簡単な場合は、底の変換を行ってもよいです。y=log1/2xにおいて、底を2で変換すると下のように、log2xに-1を掛けたy=-log2xになります。

\begin{align} y=\log_{\frac{1}{2}} x\\ =\frac{\log_2 x}{\log_2 {\frac{1}{2}}}\\ =\frac{\log 2 x}{-1}\\ =-\log_2 x \end{align}

どの関数でも-1をかければx軸対象になるので、y=-log2x(y=log1/2x)のグラフは、図1(a)をx軸に対して折り返して、図1(b)と同じになります。

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むつきさっち

物理と数学が苦手な工学博士。 機械翻訳で博士を取ったので一応人工知能研究者。研究過程で蒐集した知識をまとめていきます。紹介するのはたぶんほとんど文系分野。 でも物理と数学も入門を書く予定。いつの日か。

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